慢性疲労症候群で障害基礎年金2級を受給できたケース
ご相談にいらした状況
20歳頃にエリテマトーデスと診断され、20年間治療を受けていました。
2年くらい前から疲労感、微熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、羞明、不眠、集中力、思考力、記憶力の低下が続くようになり、外出すると極度に疲れてしまい数日休んでも体力が回復しないため、当該エリテマトーデスが悪化したものだと思い医師に相談したところ、エリテマトーデスではこのような症状は無いと言われ検査を実施することになりました。
検査の結果、エリテマトーデスは、ほぼ正常であることがわかり、別疾患として慢性疲労症候群であると診断されたとのことでした。
社労士阪本による見解
慢性疲労症候群(CFS)は、ある日突然、原因不明の激しい疲労感が長期間(一般的に6か月以上)におよび継続する病気で長期間の疲労感の他、微熱・咽頭痛 ・頸部あるいはリンパ節の腫張・原因不明の筋力低下、羞明・思考力の低下・関節障害 ・睡眠障害、精神疾患などが長期にわたって続くため、健全な社会生活が送れなくなるという疾患です。
現段階では、詳しい発症要因は分かっておらず、明確な治療法も確立されていません。症状も多岐にわたるため発病及び初診日の特定が困難になるケースが多くなっています。
受任から申請までに行ったこと
エリテマトーデスからの合併症のため、慢性疲労症候群の初診日はどこになるのかを明確に記載してもらい病歴・就労状況等申立書にもそれがわかるよう記載しました。
また、厚生省研究班の重症度分類(PS値)の記載は診断書の必須事項となりますので、漏れが無いように医師に依頼しました。
結果
障害基礎年金2級に認められました。慢性疲労症候群は専門医とする医師が少なく長期にわたり病院を転々とするケースが多く、初診日の特定ができないケースが多く見受けられます。
また、多くの医師は障害年金の診断書を初めて見たといったケースも多く、作成を依頼しても書き方がわからない、記載方法が認定事例と違うことで返戻になるケースも見受けられます。そのため、国の認定事例などを理解してもらい正しい書き方を医師に知ってもらうことも必要になります。
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