双極性感情障害で障害厚生年金2級を受給できたケース
ご相談にいらした状況
精神科に行くきっかけは、母親が病気で亡くなり、その数日後に父も亡くなり、ショッキングな出来事が続いたことから、精神的に不安定なり仕事にも精彩を欠き、不眠症、うつ状態、意欲低下が続いていました。
また、ある日には気分高揚し、過活動、濫費するようになり、別人のような感じになり、自殺願望も現れて会社でも問題となり、産業医から精神科を紹介され受診したところ、双極性感情障害と診断されたとのことでした。
その後、治療を行っていましたが、仕事の継続ができなくなり、退職。会社の産業医より障害年金があることを教えてもらい当センターに来所されました。
社労士阪本による見解
双極性障害は、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態をくりかえします。
障害年金では躁状態の時に申請をしても日常生活や仕事での活動できていると判断され、受給しづらい状況となります。そのため、申請するタイミングも重要になります。
受任から申請までに行ったこと
通院歴が26年と非常に長く、最初に受診した病院で初診証明が取得できるかどうかが重要になりました。幸いにもカルテは残っており、受診状況等証明書も書いてもらえました。
受診状況等証明書を確認すると入院歴もありましたので、現在の医師に当該受診状況等証明書を確認してもらい診断書に入院歴があることを記載してもらいました。
自殺企図、自傷行為、入院歴などは、審査のうえで重要となりますので、診断書や病歴・就労状況等申立書で訴えることが必要です。
結果
障害厚生年金2級に認められました。障害年金制度は複雑で必ずしも双極性障害と診断されているからといって障害年金が支給されるものではありません。
躁状態で仕事、日常生活上制限が無いと判断されてしまい不支給となってしまうケースもあります。医師に診断書を依頼するときは、鬱についての症状も必ず記載してもらう必要があります。
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