双極性障害で障害共済年金2級を取得 認定日にさかのぼって2級が認定されたケース
ご相談にいらした状況
相談者様は公務員として長年勤務していました。10年ほど前から、誇大妄想や浪費行動、不眠、判断力の低下など躁状態の症状が現れ、周囲が異変を感じるようになりました。本人には病識が乏しく、家族の説得によって医療機関を受診した結果、双極性障害と診断され、医療保護入院となりました。
退院後は一転して強いうつ状態となり、ベッドから起き上がることも難しい生活が続きました。家事や育児はほとんど行えず、夫や実母が担う状況となりました。職場復帰も試みましたが難しく、長期休職を経て退職を余儀なくされました。
その後も躁状態とうつ状態を繰り返し、就労はもちろん、日常生活も家族の全面的な支援がなければ維持できない状態が続いていました。経済的な不安も大きく、障害年金の請求について当事務所へご相談いただきました。
社労士阪本による見解
相談者様に入院歴があったこと、10年以上通院を継続していること、退職していることから、障害認定日頃も重症であったと推察し、認定日請求の可能性も視野に入れて申請を行うことにしました。
受任から申請までに行ったこと
認定日請求を行うため、初診日や受診歴を丁寧に確認し、必要書類の収集を進めました。特に認定日時点の診断書については、当時のカルテや診療経過を踏まえ、実際の症状や日常生活能力の低下が適切に反映されるよう医療機関との連携を行いました。
また、病歴・就労状況等申立書では、発症から認定日までの症状の推移や、入院、長期休職、復職できなかった経緯、家族による継続的な支援の状況を時系列で整理しました。さらに、その後も症状が改善せず、退職に至った経過や現在の日常生活の状況についても具体的に記載し、双極性障害による生活への影響が審査担当者へ正確に伝わるようサポートしました。
結果
請求の結果、認定日請求により障害共済年金2級が認定されました。
認定日時点においても日常生活能力や就労能力が著しく制限されていたことが適切に評価され、障害認定日にさかのぼって2級が認定されたため、過去5年間分の障害年金も受給することができました。
現在も治療を継続しながら、ご家族の支援を受けて療養生活を送っています。障害年金が認定されたことで経済的な不安が軽減され、安心して治療に専念できる環境が整いました。
今回のケースでは、認定日時点の症状や生活状況を客観的な資料とともに丁寧に整理し、就労や日常生活への支障を具体的に伝えたことが、認定日請求で障害共済年金2級の認定につながった事例となりました。

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